温かい豚汁が食べたくなって、久しぶりに松屋に入ったら
店員の名前がリンさんだった。研修中らしい。
恐ろしかったのは、豚丼にかける生卵の割り方を忘れていたこと。
リンさんがじろじろ見るので、私は目配せしながら
卵を割ろうとする。
殻の破片が黄身の中に混入してしまい、私はそっと箸で破片を
どけていくのであった。
リンさんは、他の客の対応に追われていて、
私の所業に気づかなかったようだ。ふふ。
満腹になったところで、帰路につくが、
リンさんは追いかけてこない。
代わりに独り言をつぶやく青年に背後から、まくられる。
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